2011年に日本初の電動バイクチーム「Team Prozza」の立ち上げに関わり、2012年から自社を興し「TEAM MIRAI」を立ち上げ、マン島TTやパイクスピークのレースにEVバイクで参戦を続けてきました。
2020年以降、コロナ禍のためMIRAIの活動にかなりの影響を受けました。
2012年以降、TT零や韋駄天シリーズなど毎年継続してマシンを開発し、募集して来たフェローも2020年を最後に募集が出来なくなりました。
(詳しくは沿革と参戦経歴をご覧ください)
マン島TTではゼロエミッションのクラスがなくなり、アメリカのパイクスピークのレースはバイク部門自体がなくなりました。モトEはワンメイクレースです。
そのような状況下、ただ活動自粛しているだけでいいのだろうか?また私自身、2019のパイクスピークの決勝レースで転倒、大怪我を負いました。
世の中の状況的にも自分的にも身動きが取れない状況です。
MIRAIにとって、また自分にとって何が出来るだろうか? 手術を重ね、リハビリしていく中でそう自問した苦しい期間でもありました。
しかし、レース活動がないのであれば、今まで得たEVの知見やバイク作りで違う形で電動バイクを製作し世の中に貢献出来ないか?
そう考えることが出来ました。現状のモータースポーツの世界や乗り物の世界、バイクの世界の中で思うこともあります。
日本人のいいところ、得なところ、逆に悪いところ、海外でのレース活動を続けることで多くことを学びました。
多くの人や企業、大学と協業して学んだいいところ、悪いところを生かして次世代にも安心して乗ってもらえる乗り物を開発出来ないないだろうか?そう考えました。
大事なのは思うことだけでなく行動し実践することです。
気づけば2012年 4月にMIRAI(TEAM MIRAI)を起業をして何と11年も経ちました。ベンチャー企業の生存率はかなり低く、その中で生き残りのレースを続けてこられたのはやり抜くという強い意志と応援して頂いた方々への感謝しかありません。
今年度は、今までのレース活動を通じて得た知見やノウハウを生かしてMIRAIが思い描く理想のバイクを作ります。
名前は LINK(リンク)といいます。
小さな電動バイクですが人と機械・機会を繋ぐバイク、人と人を繋ぐバイク、社会問題や環境問題を考えるきっかけにもなると思いますし、いろいろな繋がりを持ちながら自分の力で走っていく電動バイク。
コロナ禍の中でWEB会議主体で打ち合わせを進め、デザインから設計に進めています。
目標は単なる乗り物の枠を超え、想像力を働かせ問題を解決する能力を少しでも養える力を得て社会課題を解決していくことです。
今までとはまったく異なる発想でどこかの市場を奪うわけでもありません。
小さな夢でバイクも小さいですが自分たちで課題を実現するバイクを作っていきます。
皆様方のお力添えと一緒に全力で走り抜けます。
どうぞこの一歩目を今年のチームフェローから応援してください。
よろしくお願い致します。
TEAM MIRAI 岸本ヨシヒロ
岸本の経歴はコチラ。