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MIRAIモーターラヂオ 11/9(水)放送 ・11/13(日) 再放送 筑波選手権

放送局:FMいちのみや(i-wave)
周波数:76.5FM
放送日時:11/9(水)放送 ・11/13(日) 再放送

85回目オンエア。

今週のFMいちのみや「未来モーターラヂオ」インタビューは筑波選手権 特集を2週に渡りお送りします!


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◼︎オープニング:

秋と言えば芸術の秋ですね。

あさみさんが書道を習い始めたそうです。

理由:文字を書くことが少なくなった。漢字が思い出せなくなった&心を落ち着けたいとか。
(韋駄天の文字は落書家の岐葉さん)
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さて自分、キッシーは運動の秋ということで、筑波選手権に出場してきました。

ラヂオでかけた曲。
レースに出場するライダーの気持ちや応援してくれる人の心に通じるような曲かなと思いセレクトさせて頂きました。
僕もこの2曲大好きです。

1曲目:ときめき宣伝部– ガンバ!!

2曲目:AI 「ミラクル」

◼︎豆知識
筑波選手権とは?

正式名称:筑波ロードレース選手権

1977年(昭和52年)から開催されている関東では世界に通じる歴史と伝統ある選手権として知られている。
また、ほとんどのクラスで世界を目指す若手から国際ライダーまで出場出来、各カテゴリーでレベルの高い戦いが繰り広げられる。

今回10/29(土)のレースは排気量など異なる9カテゴリー約197台(エントリー受理台数:実際に出走した台数とは異なる)で行われた。

・TC-mini 16台
・S80 26台
・JP250 Presented by DUNLOP 22台
・TC250/400 (TC250 24台・TC400 12台) 36台
・TC-Formula 23台
・JSB1000 15台
・ST600 Supported by BRIDGESTONE 20台
・J−GP3 13台
・CBR250R Dream CUP 26台

合計197台
(各クラス 最大グリット数 33~39台 カテゴリーによる)

メカニックやお手伝いとしてクルーが各ライダーに平均3名とすると591名。
ライダー合わせると約788名ですね。

これにタイヤサービスや出展者の方や観客の皆さま入れて誤差も入れて1,000人に近づくかそれ以上かもしれませんね。

この人数に運営側のオフィシャル・車検員・アドバイザー・アナウンサー・カメラマンの方々などが加わります。

◼︎インタビューは同じTC250/400に出場の池田 宗敏 選手と下村一弘選手です!!

☆池田 宗敏 選手インタビュー

バイク:HONDA CBR400RR

池田宗敏選手走り
(写真:花井さん)

・2週間前に練習走行で転倒してしまい、左足の骨が折れた 

(骨折を押して出場した理由)

・何回かこのクラスのチャンピオン取った人間として、それなりに出場していて、そのクラスを引っ張っていく気概が必要と先輩たちに言われていた

池田 宗敏選手
(写真:ご本人提供)

・応援してくれる人やスポンサーさんの期待にそうようにしたい

・正々堂々と勝負をする。このクラスはへんなことをする人がいない。真っ向勝負で戦うので気持ちがいい

(レースの魅力を教えてください)

・年齢は46歳なんですけど吐きそうになるくらい緊張する
こんな非日常感はなかなか一般生活ではない

仕事:刑務所の職員 (刑務官/国家公務員 転勤を伴う)
(レースへの理解をしてもらえず)レース自体も出れないこともあった
今は成績が出たこともあり(過去にTC400チャンピオン・コースレコード樹立)、認めて貰えるようになった

(今後レースにどうかかわっていきたいですか?)

・若い世代、後輩の人、なんでも教えてあげたい

・ポイント争いしているライバルであっても極力助けたい

・レースはガチンコ勝負でその前後は(助け合い)和気藹々としたい、それが理想。

(スタジオ戻って)

(あさみさん)
ゲガをしていても大丈夫なものなんですが?

(キッシー)
(過去に足を骨折しながら出場したレースから)
大丈夫じゃない、痛いですよ。
(足が腫れているので)
ブーツを履くだけでも痛いし。

それでも出てしまう魅力がある。

☆下村一弘選手のインタビュー
下村一弘選手
(写真:花井さん)

今回のTC250で優勝したライダー(イケメン)。

(自己紹介お願いします)
・年齢は29歳。
・仕事は鳶の仕事をしています
・90年型HONDA NSR250Rに乗る

(どうしてTC250クラスに出場しているんですか?)

・NSR250で一番速く走りたかった。

・昔から2ストロークバイクが好き

・50ccから250ccへステップアップ

・16歳からバイクに乗っている

・20歳でサーキットを走り魅力を知る

(どういうところがレースに出る魅力ですか?)

・勝負するのが楽しい
下村一弘選手走り
(写真:花井さん)

(このクラスに出場するようになってどれくらいですか?)

・3年連続フル出場して今年は最終戦のみ

・全国から2ストローク乗りの猛者があつまるので

(今回TC250クラス優勝したのは?)

整備(いつもはライダーで今回はメカニックの福井さん)が決まってばっちりな車体が出来た。バイクのおかげ。

下村一弘選手2
(写真:花井さん)

(今後はどういうふうにしたいですか?)

のんびりNSRに乗っていきたい

(来年は?)

まだ考えていません。

(スタジオ戻って)
(あさみさん)
250ccと400ccが一緒に走っているんですか?

車両はエンジンが構造的に違う。おおまかに言うと・・・

TC400クラス=4ストロークエンジン:吸入から排気まで4工程を繰り返してクランクシャフトによって回転運動に変え推進力を得る。

1吸入 (ピストンが下がり、吸気バルブから燃料と空気が合わさった混合気をシリンダー内に取り入れる)
2圧縮 (ピストンが上にあがり混合気を圧縮。バルブは閉じる)
3爆発 (スパークプラグから火花が飛び混合気を爆発させピストンを上死点から一番下まで押し下げる)
4排気 (ピストンが上に戻って来るタイミングで混合気は排気バルブからマフラーへと排出される)

【メリット】
燃費がいい
パワーバンドが広い
耐久性がある
排気ガスが2ストに比べると綺麗

【デメリット】
構造が複雑
部品点数が多く重くなる
2ストに比べると最大パワーが約半分
エンジンブレーキがかなり効く

TC250クラス=2ストロークエンジン:吸入から排気まで2工程を繰り返してクランクシャフトによって回転運動に変え推進力を得る。
工程が少ない分、回転運動が4ストに比べると約2倍。

1・2吸入・圧縮
3・4爆発・排気

【メリット】
高出力・高トルク、4ストに比べると最大パワーが約2倍
吹け上がりが早く瞬発力・加速力を得られる
構造がシンプル
部品点数が少なく重量が軽い、その利点からブレーキングを遅くできる
エンジンブレーキが少ないのでコーナー進入速度を高められる

【デメリット】
ピーキーなエンジン特性(パワーバンドが狭い)
燃費が悪い、オイルをガソリンと一緒に燃焼させるので、不燃ガスが出るため環境に悪い
白煙が出て排気ガスが汚い
耐久性がない

2スト、4ストそれぞれの魅力がある。
走りだけ言えば特に2ストのパワーバンドに入った時の加速力・瞬発力は爽快。
排気量は4ストの方が上だが近年までメリットを生かしてサーキットを走行した場合は2スト250ccの方が速かった。
速いということは人気度でもTC250クラスの方が高い。

しかし、環境対策であたらしい環境基準に合致させる開発には莫大な研究資金が必要なこともあり、日本メーカーによる2ストロークの一般車両の開発はストップし一部モデルを除き新規にほとんど販売されていない。

では実際にTC250/400のレギュレーションを見てみましょう。

TC400クラス:4ストローク400ccのバイクが多い。
昔のSP400やF3のクラスを流れを汲むクラス。
ガソリンは無鉛ガソリンでなくてはならない。

①一般生産型車両
単気筒:700cc以下 例:KTM690 SMC R H-XR650Rなど
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(KTM690 SMC R ♯2 中島選手)

2気筒:650cc以下 例:S-SV650 K-Ninja650/ER6など
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(Kawasaki Ninja650/ER6 ♯39 キッシー)

3~4気筒:500cc以下 例:H-CBR400RR K-ZXR400R H-RVF400 など
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(Kawasaki ZXR400R(450) ♯1 田中選手)

かつてのレーサーレプリカ400ccたちはレギュレーション上、500ccまでボアアップ可能。

②その他主催者が許可した車両
(例)モトクロッサーエンジンの車両:450cc以下

③賞典外として規定外の車両
Ducati 696/Honda BROSなど
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(Ducati 696 ♯9 西田選手)

【TC400クラスの特徴】
90年代まで一世を風靡したレーサーレプリカと言われる400ccの市販車両がベース車両として人気で未だ戦闘力が高い。
現代はタイヤのグリップ力やチューニング技術が上がっているのでタイムは当時のレースよりも上がっている。
4気筒は500ccまでボアアップが認められており、今年チャンピオンを獲ったNENさんのZXR400Rは450CCまでボアアップされている。

2気筒650ccは海外で人気でワンメイクもあるほど。
ツインのパルスが効いた乗り味は4気筒にない乗り味でコーナリングが楽しい。
しかし、排気量的には有利だが4気筒に比べると直線スピードが遅く、チューニングパーツが少ないこと、基本はツーリングバイクなのでレースを考慮していない車体を全面的に見直さなないと戦闘力は低い。

シングルのKTM690 SMC R/KTM:690DUKE Rなどはレース志向でベース車両の戦闘能力は高い。しかしモタードタイプで空気抵抗が高く、サブコン・フルコンなども駆使しながらトップスピードをどれだけ伸ばせるが課題になる。

TC250クラス:2ストロークエンジンを有する下記の車両。

【TC250クラスの特徴】
現在は環境問題から新規に発売されない絶版となっている車両がほとんどである。

デトネーション対策もあるのかガソリンの制限はない((航空機用のガソリンとして販売されているAviation Gasoline(Avgas)を使用できる!?))。

①一般生産型車両
1990年以降:250cc以下
HONDA NSR250Rが人気。
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(NSR250R ♯19 増田選手)

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(NSR250R ♯42 吉岡選手)

後年型のYAMAHA TZR250R SP やSUZUKI RGV250ΓSPも戦闘力が高い。
市販レーサーマシンと共通パーツのものは改造できる。

1989年以前:500cc以下
S-RG500Γ
Y-RZV500R
H-NS400R
Y-RZ350R
など。
CBR150ccやT2レーシングさんのようにイタリアのVERTEXの ピストン等を使いNSR250Rを300cc化させる手法もある。
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(NSR250R(300) ♯90 西澤選手)

②1990年以前に生産された市販レーサー
250cc以下
H-RS250(1990年以前)
Y-TZ250(1990年以前)
など。

③その他主催者が許可した車両
(例)モトクロッサーエンジンの車両:250cc以下

④賞典外として規定外の車両
(例)1991年以降のGP250車両
Y-TZ250など
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(TZ250 ♯15 河邉選手)

筑波選手権の車両の中で一番カオスなのがブレーキングポイントやラインも異なるいろいろな車両が一緒にレースをするTC250/400クラスかもしれませんね。

インタビューに答えて頂きました池田選手、下村選手ありがとうございました!
また参考資料に写真を使わせて頂きましたライダーの皆さんありがとうございました!

レースレポートやリザルト、筑波サーキットの魅力がわかるホームページはコチラ

11/13(日)20:00−20:30再放送です。

★来週も引き続き、筑波選手権に出場しているライダー模様・インタビューをお伝えします!

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