我々はマン島TTの「TTZERO」クラス出走の為、5/26(日)に渡英しロンドンにあるBrunel大で準備を進めておりました。

先にマン島に入国していた松下選手が27日の夕刻、600ccのバイクでプラックティス中に転倒し亡くなられたと連絡を受けました。

非常に残念でなりません。

彼の存在を感じ、「岸本君ごめん!やっちゃったよ。電動乗れなくなっちゃった」と
いつもの松下選手のいつものちょっとはにかんだような笑顔で言っているような気がします。

今年、松下選手は3チームのバイクに乗る予定で、「SUPERBIKE」・「SUPERSTOCK」・「SENIOR」・「SUPERSPORT 600」、そして電動の「TT ZERO」の5カテゴリーのレースに出場すると聞いておりました。

彼とはステージこそ違いますが同じ公道レースに参加するライダー仲間として、
また年上の人生の先輩として率直なアドバイスをしてくれる尊敬する存在でした。

電動バイクでの走行を2011年からお願いしていました。
彼は電動バイクでの走行に未来を感じてくれて、昨年の秋に引き続き電動バイクに乗りたいと連絡がありました。
私もまったく異論はなく、3年連続で電動バイクに乗って頂くことになりました。

彼は今年で引退するという話でしたが、実は来年も電動バイクのレースはやり続けたいんだというお話は頂いておりました。

そんな中での訃報なので正直戸惑いました。

しかし、レースでのアクシデントに関しては協議しなければいけないことの1つで、事前に彼とは話をしていました。

他のレースで何かあってもチームとしてレースは続ける。そうお互いに話をしておりました。

これが我々の結論です。悲しみを乗り越えマン島に行き、レースを続けます。

レースを走ることが彼の生前の意向に沿うものと考え、彼に頑張ったねと思って貰えるよう頑張りたいと思います。

現在、松下選手の代わりにTT零13(KM1S)に乗るライダーを調整しています。

どういう体制になるかは、また追ってお知らせ致しますのでよろしくお願い致します。

                                       チーム代表 岸本ヨシヒロ